更年期で孤独を感じるのはなぜ?誰にも相談できなかった体験
「これが普通なのか、それともおかしいのか」
分からなくなったこと、ありませんか?
理由もなくイライラする日。
急に気分が落ち込む日。
ちゃんと寝たはずなのに、疲れが抜けない朝。
私は40代半ば頃から、そんな違和感を少しずつ感じ始めました。
最初は、
「年齢のせいかな」
その程度に思っていたんです。
でも――
50代が近づく頃には、
関節の痛み、顔のほてり、感情の波。
次々と押し寄せてくる不調、
気づけば飲み込まれるようになっていました。
そしてある日、私は仕事中に倒れました。
目次
我慢を続けた結果、私は倒れました
私は、つらさを感じながらも
「まだ大丈夫」と自分に言い聞かせていました。
仕事は簡単に休めない、家事をこなさないと家が回らない、子どもは受験期に突入し
自分の体調の事など気に留める余裕すらなかったのが現状です。
本当は気づいていたのに、見ないふりをして、我慢を重ねていたのだと思います。

その結果、仕事中に倒れてしまいました。
看護師として働く私は、自分の体調管理もちゃんとできず、
職場や、家族にも迷惑をかけたことが情けなく、
ひたすら自分を責めました。
今振り返ると、
「なぜあの時、誰かに相談しなかったのか」
そう思わずにはいられません。
誰の言葉を信じればいいのか分からなかった
更年期の症状は人それぞれ違い、個人差も大きいものです。

私自身も、
・何が更年期の症状なのか
・何を信じていいのか
・どう行動すればいいのか
分からなくなっていました。
もちろん、何もしなかったわけではありません。
関節の痛みが出れば整形外科を受診し、
腰痛が酷くなれば整骨院に通院、
めまいで耳鼻科、脳神経外科と・・・
何か症状が出るたびに、色々な病院の、様々な診療科を受診する
「原因不明」に振り回される受診ループに陥った時期もありました。
一旦は落ち着く、でもまた次の症状が出てきて完全には解決しない。
それを繰り返すうちに、あきらめにも似た感情が出てきてしまったんです。
ですから、婦人科を受診し、やっと「更年期による不調」と理解できるまでには、時間がかかりました。
実は多くの人が「相談していない」という現実
厚生労働省の調査では、驚くような結果が出ています。
・「医療機関に行くほどではない」と感じて受診していない人が多い
・症状があっても「特に何もしていない」人が多い
・さらに、約半数の人が「誰にも相談していない」
そしてその理由として多かったのが、
・相談しても解決しないと思ったから
・それほど深刻ではないと思っているから
というものでした。
参考:厚生労働省「更年期症状・障害に関する意識調査」(2022年)
更年期は、なぜ孤独になりやすいのか
私自身の経験と、このデータを重ねると、理由が見えてきます。
我慢できてしまう
この年まで生きてくると、たいていの事は自分で何とかできてしまいます。
息子に「昭和だね~」とよく言われるのですが、
根性論でどうにかなると思ってしまうところがありました。
弱音を吐くのは甘え。
人に迷惑をかけてはいけない。
耐えていれば、そのうち良くなる。
これは、一番危険で解決しない思考パターンです。
症状がはっきりしない
私もそうでした。
・汗が出るけど、ずっとではない
・関節が痛いけど、生活はできる
・眠れないのはストレスのせいかもしれない
・イライラは環境のせいかもしれない
いろいろな要因が重なり、
「これが更年期」とはっきり言えない状態。
だからこそ、
見て見ぬふりをしてしまっていたのだと思います。
恥ずかしさや言いにくさ
更年期=女性として終わっていくような寂しさ。
どこか恥ずかしさに似た感情もありました。
自分でもよく分からない状態なのに、
あえて人に話す必要もないかな、と。
周囲に理解されにくい
そして何より、
更年期を理解してくれる人が身近に存在するのか?ということです。
私の場合、夫や息子に相談したとて
更年期=イライラするのイメージが関の山です。
幸い、私は看護師なので職場の同僚や友人の中に医療従事者も多く、
比較的相談しやすい環境であったと思います。
それでも、当初、私が相談しようと思わなかったのは、
相談しても解決しないと思ったから
・それほど深刻ではないと思っているから
まさに、厚生労働省のアンケート調査の結果と同じものだと
今になって感じています。
そして、この気持ちが、孤独を深めてしまう原因だとも感じています。
会話する事の大切さ
「相談」となると、少し身構えてしまいますよね。
でも実際は、誰かとたわいもない話をしたり、少し気分転換をするだけでも、とても大切なことだと感じています。
私が更年期に突入した頃は、自律神経の影響もあったのか、気持ちが沈みやすく、とても悲観的でマイナス思考になっていました。
そんな私のことをよく理解し、ほどよい距離感で寄り添ってくれる存在がいます。
無理に励ますわけでもなく、ただ静かに話を聞き、気持ちを吐き出させてくれる。
ひと通り話し終えると、不思議と霧が晴れたように気持ちが軽くなる——そんな存在です。
今振り返ると、更年期のつらい症状の数々を乗り越えられているのは、彼女の存在がとても大きいと感じています。
受診は怖かった。でも行ってよかった
私は婦人科にたどり着くまで、遠回りをしました。
整形外科、耳鼻科、脳神経外科、内科…。
いくつもの診療科を受診しましたが、原因ははっきりせず、時間だけが過ぎていきました。
やっとたどり着いた婦人科。
内診への抵抗感もあり、
「行くほどではないのでは」と迷いもありました。

正直、できれば行きたくありませんでした。
でも、実際に受診して思ったのは、
「どうしてもっと早く来なかったんだろう」
ということでした。
更年期は「知っているだけ」で変わる

更年期という時期があることを
知っているか、知らないか。
それだけでも、心の負担は大きく変わります。
そして、
「何かおかしい」と感じたら
一人で抱え込まず、専門家に相談すること。
これは本当に大切だと感じています。
あなたは一人ではありません
もし今、
・誰にも相談できない
・我慢するしかないと思っている
・これが普通なのか分からない
そう感じているなら、伝えたいです。
あなたと同じように悩んでいる人は、たくさんいます。
そして、
我慢し続ける必要はありません。
最後に
更年期は、体だけでなく心にも大きな変化が起きる時期です。
「女性としての役割が終わっていくような寂しさ」
を感じることもあるかもしれません。

でもそれは終わりではなく、
新しい自分への変化の途中でもあります。
今の私は、「女性じゃなくなる」という不安はありません。
「綺麗になりたい」「おしゃれを楽しみたい」
その気持ちは今も変わらず、むしろ強くなっているくらいです。
これからもやりたいことはたくさんあります。
女性らしさは、年齢ではなく
自分の生き方がつくるものだと感じています。
どうか一人で抱え込まず、
少しだけでも「頼る」という選択をしてみてください。
私も、その選択に救われました。
あなたは、決して一人ではありません。









