見過ごされる更年期症状~仕事中に倒れるまで
「大丈夫」
そう思ってやり過ごしていた不調が、
ある日、限界を迎えました。
結果的に大きな病気ではありませんでしたが、
私は仕事中に倒れるという経験をしました。
更年期の症状は、
気づかないうちに少しずつ進んでいきます。
そして気づいたときには、
限界を超えていることもあるのです。
これは、そんな私の体験です。
目次
忍び寄る更年期の影

これまで私は、更年期について記事で触れてきました。
- 言葉がうまく出てこない
- 疲れやすい
- ホットフラッシュ
- 感情のコントロールができない
どれも突然ではなく、
気づけば「当たり前」になっていました。
少しずつ、自然に。
違和感すら感じないまま、日常に溶け込んでいったのです。
そして私は――
自分と向き合うことを後回しにし続けました。
その結果、ある日、体が限界を迎えます。
そのとき、異変が起きた

看護師として、いつも通り出勤した日。
体調は特に問題なく、
「いつも通り」の一日になるはずでした。
その日は、患者さん(Aさん)を
少し離れた病院へ搬送することになり、私が付き添うことに。
Aさんは落ち着いていて、表情も穏やか。
車内は、張りつめた緊張というより、静かな時間が流れていました。
異変が起きたのは、出発して10分ほど経った頃です。
止まらない汗、崩れていく感覚

首筋に、何かが流れる感覚。
触れてみると――
大量の汗💦
それも異常なほどの量でした。
「えっ、何これ…」
慌ててポケットを探すも何もない。
思い出してウエストバッグから制汗シートを取り出しました。
その頃すでに、
更年期の症状で汗をかくことは増えていました。
でも――
これは明らかに違う。
拭いても拭いても止まらない。
暑い。
とにかく、暑い。
このまま倒れるかもしれない

時間が経つにつれて、異変は強くなっていきました。
汗は止まらず、
次第に気分が悪くなっていく。
視界がぼやける。
「大丈夫、大丈夫…」
そう自分に言い聞かせながら、
必死に意識を保っていました。
Aさんを送り届けるまでは、絶対に倒れられない。
その一心でした。
でも――
限界は、すぐそこまで来ていました。
なりふり構っていられない

「すみません、体調が悪くて…横になります」
そう言ったとき、
自分でも“もう無理だ”と分かっていました。
狭い車内で上体を倒し、
足を前の座席に乗せる。
普段の自分なら絶対にしない行動です。
でもこのときは、
そんなことを気にしていられませんでした。
運転手さんも、ようやく事態を理解した様子で
「もうすぐ着きます!」
その言葉だけを頼りに、耐え続けました。
任務を終えた、その直後

病院に到着し、車を降りた瞬間――
立っていられず、その場にしゃがみ込みました。
それでも何とかAさんを引き継ぎ、任務は完了。
ホッとしたそのとき、
一度、症状は落ち着いたように感じました。
「大丈夫かも」
そう思ってしまったんです。
しかし、終わりではなかった

帰りのタクシー。
乗ってすぐに、また異変。
急激な吐き気。
止まらない冷や汗。
激しい動悸。
めまい。かすむ視界。
「お願い、早く着いて…」
後部座席で横になりながら、
ただ耐えることしかできませんでした。
ついに限界を迎える

職場に戻り、報告を終えた瞬間。
足元から崩れ落ちました。
そのまま動けなくなり、
空き部屋で横になることに。
呼吸が苦しい。
胸が裂けるように痛い。
心臓が止まるかと思いました。
意識はあるのに、
体がまったく言うことをきかない。
あのときの恐怖は、今でも忘れられません。
検査の結果
血液検査では、ビリルビンの異常値。
ただし、精密検査の結果、
今回の症状の直接的な原因は特定されませんでした。
もともと体質的に数値が高かったこともあり、
重大な病気ではありませんでした。
見落としていた“本当の原因”

気になって婦人科を受診したときのこと。
医師に言われた一言。
「眠れてる?」
その瞬間、気づきました。
私、ちゃんと眠れていなかった。
夜中に何度も目が覚める。
ソファでウトウトする日々。
でも、それを「不眠」と認識していなかったのです。
自分のことは、自分では気づきにくい
更年期は、静かに進みます。
少しずつ。確実に。
だからこそ、気づきにくい。
気づいたときには、
すでに日常に組み込まれている。
そして無理を重ねた結果――
倒れるところまでいってしまうこともあるのです。
先生の言葉に救われた
「今が一番つらい時期だからね」
「そのうち体が慣れてくるから大丈夫」
その言葉を聞いたとき、
心がふっと軽くなりました。
ずっと続くわけじゃない。
それだけで、救われた気がしました。
働き方を見直すきっかけに
この出来事をきっかけに、
私は働き方を見直しました。
無理をして続けるより、
続けられる形に変える。
仕事量を調整しながら、
家庭と両立できる働き方へ。
「頑張り続ける」ことだけが正解ではないと、
やっと気づけたのです。
まとめ
「大丈夫」
その一言で、自分を押し込めていませんか?
更年期の不調は、
気づかないうちに積み重なります。
そしてある日、
体が限界を知らせてくる。
だからこそ――
立ち止まって、自分を見つめる時間を持つこと。
それが、何より大切だと感じています。




